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MONOLITH が考える"2WAY"

2021/11/5
これまで「ビジネスマン」と言われる多くの人たちに持たれてきたバッグといえば、ブリーフケースでしょう。
少し前まではアタッシュケースがスーツを着て仕事をする人たちの持つバッグとしては定番で、中にはジュラルミンのものもありました。その頃からスーツ姿で持つバッグは「片手で持つブリーフケース型のバッグ」で定着していたのかもしれません。

しかし、利便性のことを考えるとやはり「両手が空いたほうがいい」ということで、ブリーフケースのようにも持てるハンドルが付いて、なおかついざとなればバックパックのように背負えるハーネスも付いて、「ええい、そこまで来たらもうショルダーストラップだって付けちゃえ」ということで生まれたかどうかは定かではありませんが、3通りの持ち方ができる3WAYバッグというものが登場しました。

この3WAYバッグも今ではすっかり市民権を得て、街中を見ても多くの人が手にしているを見ることができます。
MONOLITHでもブランドの立ち上げから「2WAY」を展開していますが、「3WAY」はありません。実は企画段階で「3WAYバッグのショルダーストラップを肩にかけて持つ」というスタイルについて、企画チームの中で疑問が生じたのです。

男性でも女性でも、ビジネスシーンにおいて特にジャケットスタイルの時にショルダーストラップを片方の肩にかけてバッグを持つと、ジャケットの型崩れにもつながり、あまりスマートとは思えなかったのです。
確かに便利ではあるかもしれませんが、MONOLITHはMONOLITHのバッグを持つことで、持つ人のパフォーマンスが"あらゆる面"で上がってくれることを望んでいます。

スポーツでよく「心・技・体」という言葉が使われますが、この三つの要素は都市生活を送る上でONでもOFFでもパフォーマンスを向上させる上でバランスが整っていると良いとされます。その内の「体」は身体、体力という意味とも取れますが、「体」と書いて「てい」とも読めます。これは「外から見た時の『見た目に対する様子』」という意味になります。
MONOLITHは持つ人の「体(てい)」の面からもパフォーマンスを上げられるブランドでありたいと願っています。

MONOLITHの2WAYバッグが「3WAY」でないことにはそのような背景があり、ある意味ではMONOLITHの精神性を最も表しているモデルがこの2WAYかもしれません。


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